統合失調症(書籍)

兄弟姉妹の精神疾患・精神障害で困った時、自分自身のケアに目を向けたいとき、助けてくれる援助職の方たちの生の言葉が知りたい時、そんな時に役立つ(かもしれない)本をいくつか、こちらでご紹介いたします。
※中の人が個人的に読んだ著書を、中の人らしい感想でオススメしています。
※読みたい!購入希望!という場合はタイトルや著者で検索して下さい(アフィリエイトではないので購入へのリンクは割愛しております)。


実用書・漫画
監修:功刀 浩
読めば気持ちがす~っと軽くなる 本人・家族に優しい統合失調症のお話 ココロの健康シリーズ
中の人①が、家族の統合失調症について知る際、最初に手に取った本です。
大見出し、中見出しとカテゴリー分けがしっかりされていて、1ページの掲載量も少な目なので、とても読みやすいと思います。
タイトルに沿った文章説明、イラスト、4コマ漫画もたくさんあるので、難しい専門用語が多くなりがちな病気の説明本(実用書)にしては、本当に読みやすかったです。
最初に発症した段階で、これからどう対応しようか、という方への入門編としてはピッタリかなと思います。

 


書籍
著:林 公一
統合失調症―患者・家族を支えた実例集
統合失調症という病気を知ってもらうために、29の実例を紹介しています。
とうたっていたのと、林先生の著書ということで購入。
「統合失調症はどういうふうに発症するのか」、「どんな症状がでるのか」、「家族は、友人は、どういうことに気をつければいいのか」、「治療法は、そしてどういうふうに治っていくのか」、「治療しなかったら、どうなるのか」ということなどをすべて実例に基づいて説明しています。
前駆期→急性期→消耗期→回復期 という経過をたどりますが、治療を受けなかった場合は、悲惨な経過が待っています。その厳しい現実も実例で解説しています。
その悲惨な経過というのを、統合失調症とかかわったのならば知っておかなくてはなりません。
再発の兆候、薬や医療に繋がるのがいかに大事か、発症・再発したらすぐお医者さん!
中の人①は、こういった知識が全くありませんでした。
書店やネットで「統合失調症」で検索した際に出てくる、通り一遍の発症と経過についてのみ知識にありました。
病気のまま放置するのがどれほど恐ろしい事か、本書を是非読んで知識として頭に入れておいて欲しいものです。家族が同じようにならない為に、そして自分の為に。

漫画
著:高森信子
家族が知りたい統合失調症への対応Q&A
親が変われば子も変わる、統合失調症とSSTを理解して、当事者へ高EEな対応をしないように親自身が変わっていけば、統合失調症の子も変わってくる、おのずと家族が変わってくる。
統合失調症の当事者が身近にいる方は、SST高EEという言葉について知識を持つと、当事者への対応がかなり変わってくるかもしれません、、、意識改革できるというか。
統合失調症(漫画)の紹介でも登場した「高森信子」さんの著書です。
SSTを元に、かなり具体的な事例がこちらもドッサリ掲載されています。
統合失調症の家族への対応で苦慮された経験がある方なら、目次を見ただけで購入を決意するに違いない内容になっています。
人は簡単には変われませんが、毎日少しずつでも意識を持って生活していれば、薄皮を剥ぐようにゆっくりだとしても変化が訪れるものなのかもしれません。
※因みに我が家は、親が80歳を超えているのでこの本を読んでも、親自身が変わることは難しかったです。そして私たちきょうだいも、この本を参考にして接してみましたが、きょうだいがすると「子ども扱いされている」と感じて憤慨することもあったりと、なかなか上手くいきませんでした。結果、家族が変わるのがちょっと難しいまま現在の膠着状態になっています(←1つの事例としてご参考下さい)